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タンパク質の摂りすぎ?

いまの日本人の食生活では、動物性タンパク質の過剰摂取になっています。
かつて日本では、タンパク質が足りない、という大キャンペーンがあり、これが日本の食生活を大きく誤らせることになりました。

タンパク質は体内に取り込まれると、22種類のアミノ酸に分解されます。22種類あるアミノ酸のうち、トリプトファンメチオニン、リジン、フェニルアラニンロイシンイソロイシン、バリン、スレオニンヒスチジンの9種は、人間の体内で合成することができません。したがって、この9種については、食事で補うほかはないのです。これらのアミノ酸は一種類でもかけると重大な栄養障害を起こすことから、必須アミノ酸、または不可欠アミノ酸とも呼ばれています。

タンパク質は、動物性タンパク質、植物性タンパク質と分けて語られることが多いようですが、分解された結果できるアミノ酸は、動物性タンパク質でも植物性タンパク質でもなんら変わりありません。

しかし、動物性タンパク質は、脂肪や金属と結びついて、大変複雑で分解されにくい構造をしています。これは、動物が体内に溜め込んでいる不純物と考えてもいいでしょう。そして、動物性タンパク質は、結合しているものによって、分解されるときに活性酸素や尿酸やメタンガスなどの有害物質を生み出すことになります。
腸内フローラという言葉を聞いたことがあるでしょうか。腸内フローラとは、腸内の多種多様な微生物、菌が作り出している環境のことを指しています。
フローラとは花園のことです。腸内に棲む細菌をシャーレで培養すると、さまざまな菌が繁殖し、色とりどりの花が咲いたようになることから腸内フローラの名がつきました。実際に腸内では、よく手入れされたお花畑のように菌がきれいに棲み分けています。

1人の腸内に棲みついている細菌は100種類、100兆個にものぼると言われています。そして、それら人体内の細菌の重さの合計は実に1.5キロあるといわれています。

腸には栄養を吸収する機能しかありませんから、食物の成分はこれらの菌によって分解されているのです。腸内の細菌は、善玉菌、悪玉菌に分けられますが、その中間に日和見菌といわれるものがあります。この日和見菌は、善玉菌、悪玉菌のどちらか強い方につきます。善玉菌が強いうちはうまくバランスが保たれていますが、悪玉菌が優勢になると、日和見菌は悪玉菌につき、一気に形成が逆転することになります。
分解されにくい動物性タンパク質や、不順物質は腸内にいつまでも吸収されずに残り、腐敗菌のエサとなります。腸内で腐敗が始まると、腸内フローラの環境は大きく崩れてしまいます。